問題にぶち当たった時の解決方法

介護職に転職すると、テキスト通りにいかない様々な問題にぶち当たることがある。
例えば、着替えの介護においては脱健着患という基本原則がある。(服を脱ぐ時はよく動く側の腕から袖を抜き、着る時は動かしにくい方の腕から袖を通すというやり方)
ほとんどの場合は、この基本通りにやるほうが介護がスムーズにできる。
しかし、脳障害などにより利用者が「自分はこちらから通さなければならない」と強く思い込んでおり、それが脱健着患の逆になってしまう場合は介護がとても困難になってしまうこともある。
こんな時はどうするのが正解なのだろうか。

介護現場でこのような問題に出会った時の解決のコツは、1人で抱え込まずにケアマネージャーやコーディネーターなどに連絡を取り、情報を共有することである。
上記の場合であれば、「脱健着患を無理強いすると脳障害からパニックを起こす可能性があるため、ゆったり目の服を選んで本人の言う通りに」などの指示が得られるかもしれない。

また、ベテラン介護者からはその人特有の着替えのコツを得られることもある。
現場ではこのようにテキスト通りにいかないこともけっこう起きるのである。
そんな時は、とにかく早いタイミングで誰かに相談し、チームとして解決することを覚えておこう。

問題に対応するのは大変だが、ひとつひとつ解決する度に介護士としての能力はあがっていく。
そのため、問題が発生した時もストレスとして抱えるのではなく、ステップアップのチャンスと捉えることができればプラスに働くだろう。